|
|
弥生の王国日本海沿いの縄文〜弥生遺跡 |
山陰旅行の最終日。「出来るだけ沢山見て帰ろう」と、朝一番で淀江に来ました。"歴史民俗資料館"の標識に合わせ役場の角を右折したのですが・・・、途中道路工事で迂回路へ回された所で道がわからなくなりました。 道を聞こうにも人がいない。幹線を外れたら標識だけが頼りなのに、それがないのですから困ってしまいます。
伯耆古代の丘公園遠望 : 弥生の村の復元住居を望む 地図と磁石を見比べて、農道を行きつ戻りつし、何とか自力でこの伯耆古代の丘まで辿り着くことが出来ました。ここでもらった地図を見ますと、もう少し鳥取に向かって走り、淀江大山I.C.方面を右折した方がわかりやすかったようです。 |
入園料 : 大人500円 小・中学生120円
共通券(公園と歴史民俗資料館) : 大人700円 小・中学生150円
TEL : 0859-56-6817
住所 : 鳥取県西伯郡淀江町大字福岡1529
|
"伯耆(ほうき)古代の丘公園"の向かい側が、"淀江町歴史民俗資料館"。一見して、「地方都市に良くある小ぢんまりとした資料館」に、そう期待もせずに中に入りましたら・・・。あらまあ、展示室の入り口に、いとも無造作に置かれていたのが、お目当ての"石馬"ではないですか!
伝、石馬谷古墳(6世紀末)出土。"本州唯一"と言う、学術的にも貴重な石馬です。大山(だいせん)の石(角閃石安山岩)、で彫られた馬体は雲母でキラキラ輝いていました。
石馬 : 古墳に埋葬された石の埴輪で、九州の岩戸山古墳に石人・石馬の出土例あり 受け付けに、「石馬の写真を撮っても良いですか?」と聞きに行くと、「どうぞ」と中から女性が出てきて説明を始めてくれました。石馬の話から、古代の淀江の姿や他地方との関連(交流・影響)など、こちらの質問にてきぱきと答えて下さったのはHさん。山陰地方で砂鉄が取れるのを、古代の人が何故知り得たのか不思議だったのですが、「子供の頃海水浴に行くと、足に砂鉄がついてきました。当然、昔の人たちもそれに気づいたでしょうね」の体験談に、「そうなのか」といたく納得してしまいました。 |
入館料 : 大人300円 小・中学生70円
共通券(公園と歴史民俗資料館) : 大人700円 小・中学生150円
TEL : 0859-56-3316
住所 : 鳥取県西伯郡淀江町福岡979−1
|
次に彼女が連れて行ってくれたのが、中央に大壷が置かれた第2展示室。「今、出雲大社で巨大柱が発掘されて話題になっていますが」とパネルの絵を指し、「古代の大社は、こちらの土器に描かれている建物のようではなかったか、と言われているのです」と言葉が続きます。
そして、「この上にその絵画土器があったのですが、先日の地震(10月6日の鳥取西部地震)で傷んだので、今は倉庫にしまってあります」と、大壷の前で言うではありませんか。何とかそれを見たいものと、無理を覚悟でお願いしてみましたら「まあ、良いでしょう」と収蔵庫の鍵を持ってきてくれました。「ヤッター!」
この資料館、規模は小さいながら収蔵品は一級品ぞろい。出雲大社の巨大木柱の解明が進むと、この絵画土器も前述の石馬共々"国宝指定"になりかねません。となると、「国宝展示のため」の立派な施設が作られ、彼らも厳重なケースの中に収められてしまうことでしょう。そう、尖石のヴィーナスちゃんのようにね。 |
|
一般公開されていないと思っていた妻木晩田遺跡は、「資料館が出来ている」そうですし、壁画片が発掘された淀江廃寺も「すぐですから行ってみて」とのこと。今回は"出雲の鉄"ばかり調べていて、淀江にこんなに多くの遺構があるとは思ってもみませんでした。でも来てみると、なんと魅力的な場所なんでしょう。鳥取方面の古墳群も見ていこうと考えていたのですが、今日は1日ここで過ごすことに決めました。で、資料館まで戻り「食事できる場所、教えてください?」
資料館で紹介してもらった、食事どころは"真名井"。天の真名井の駐車場前に建っていますからすぐわかります。山菜料理を注文すると、「今季節でないのでキノコで良いですか?」と、持って来てくれたのがこの特別料理 (1000円でした)
奥の長皿は左から、紫シメジ・クリタケ・ムキタケ 中央の角小鉢はズイキの胡麻和え、その右がアミタケの酢の物です。 |
| 春は山菜、秋はキノコ。ご主人と2人で集めた食材で、オリジナル料理を作って食べさせてくれる伊都子さん。お酢のかわりに果物の酸味を利用したりして、お味もとても"Good!"です。メインは夕方からなので、日中は電話で確認してから行って下さいね(お昼時なら開いています)。 |
よもぎクレープを焼く チーちゃんとママの伊都子さん |
営業時間 : 昼時と夕方から 定休日 : 確か火曜日 TEL : 0859-56-2755 住所 : 淀江町高井谷 |
|
おいしいキノコ料理をいただきながら、ママさんとの会話がすっかり弾んでおりましたが、ここまで来たからには"天(あめ)の真名井(なまい)"を見てこなくてはなりません。
夜食用のよもぎ餅(クレープ)をお願いして、
道しるべの指示通り、田んぼのあぜ道を通って道路を渡ると、真夏にデパートの前を通った時のような、涼やかな風を顔に感じました。それは、水車を動かすこの流れから吹いてくる風でした。 流れの元が、"天の真名井"です。 |
| 天の真名井 : 古事記や日本書紀などにも記述が見られる、神聖な水に付けられる最高位の敬称。この水は、山陰で最初に「名水百選」に指定された。 |
資料館の裏山にある上淀廃寺跡へは、石馬谷古墳(石馬が出土した古墳)脇の山道を5分ほど登っていきます。台地を利用したその敷地跡は、見渡す限り何もないただの原っぱ。でも見学用の木道通路を歩いていくと、半島の影響を受けている"瓦(かわら)積みの壁"や、"塔の芯礎"などが現れ、確かにここに立派な建物群が存在したことを示してくれます。
資料館でHさんが、「古代の淀江は湖で、海上から大山を目指してくると自然にここに着いたのです」と言っていた淀江の風景。眼下の田んぼを海の色に塗り替えてこの景色を見ますと、「古代の遺構が多いのも、交易に裏づけされた富があったればこそ」とうなずけますね。 |
「弥生の王国」に戻る |
「日本編」に戻る |
「海外編」に戻る |