|
|
北海道 |
to English Version
夕張で遅いお昼を食べて、ノンストップで小樽まで来ました。途中で雨が降り出したのですが、まだ時間がありそうなので余市にあるフゴッペ洞窟へ。でもまあ、なんと言うことでしょう。この日は月曜で休館日でした。泣く泣く小樽に引き返し、翌朝出直してきました。
ガラス越しに、古代の多彩な彫刻群を見ることができます フゴッペ洞窟 : 今から2,000〜1,500前の続縄文期(古墳時代頃)の遺跡。1950年、海水浴に来ていた中学生により発見された。翌年から3年間にわたる本格的調査の結果、200を超す謎の彫刻群が確認された。しかし、この洞窟は岩質がもろい(柔らかな凝灰岩)ために、彫刻の風化が激しく崩落の危険もあるため、1972年 日本最初のカプセル保存方式が実施され、一般に開放されるようになった。 |
さあ、それでは中に入ってみましょうか。観察室は洞窟に食い込むように、凸形になっています。下の広くなっている部分が解説コーナーで、奥へ進むとガラス越しに三方の岩面と対面です。でも・・・、全体に照明を落としてあるためか、線の細さからか、どこに彫刻があるのかさっぱりわかりません。
岩面刻画 : 刻まれたものには、角や翼を持つ人、仮装して踊る人など呪術的要素が強く、洞窟自体が古代人の宗教儀礼の場であったと考えられている。小樽の手宮洞窟やシベリア、北米の極北地方に類似の物が見られ、その繋がりが指摘されている。
休館日 : 毎週月曜日・祝祭日の翌日・年末年始
入館料 : 大人200円 小人100円 TEL : 0135-22-6170 |
フゴッペ洞窟の受付前に、「西崎山ストーンサークルへの道」と書いた、かなり立派な地図が貼ってありました。小樽市の忍路にあるのは地図で確認してきましたが、「ここにもあるんですか?」と聞きますと受付のおじさん、建物の外まで出てきて「あそこに見える山の上にあるんですよ。行き方は・・・」と丁寧に教えてくれました。余市から小樽にかけての地域には、ほかにも配石遺構があるそうですが、それは次の機会に譲りましょう。![]() 日本海を見下ろす海抜70mの西崎山、その山頂にある環状列石です 西崎山環状列石 : 大小100個ほどの自然石が集められ、その中に直径1〜2mの環状に配列された7基のストーンサークルがある。出土品、構造、穴の中の燐分から云って、縄文時代後期(3,500年前)の墳墓であろうと推定されている。 洞窟から車で10分ほど、フルーツ街道のトンネルの上に駐車場があります。そこから急な階段を登って森を抜けると、西崎山環状列石です。生憎の曇天でしたが、眼下には海が望めて、晴れていたらさぞかし美しいだろうと想像できました。これがお墓だとすると、古代の人たちも「見晴らしのよい場所で眠らせてあげたい」と思ったのでしょう。 |
フルーツ街道を小樽方面に少し走ると、右手に環状列石の看板があります。かなり大きな配石遺構なのですが、周囲は農地(個人の土地?)らしく一方向からしか見ること(近づくこと)ができません。全体の形状を知ったのは、小樽市博物館のモデルを見た時でした。環状列石に関しての知識があまりないので、ここでは解説文の紹介に留めることといたします。
忍路(おしょろ)環状列石 忍路環状列石 : 縄文時代後期(3,500年前)に造られた大規模な墓。標高20mの緩い斜面上に、32mx22mの楕円形に石が並べられている。これだけの土木工事をするには多くの労働力を必要とし、それはこの地域が豊かで人口が多かったことを物語っている。
忍路(おしょろ)環状列石のモデル : 小樽博物館 海を越えた文化 : 小樽から余市にかけては、ストーンサークルが集中している国内でも貴重な地域で、大小80基ほどが見つかっている。国内での分布は北海道と東北に多く見られ、同じ文化圏であったと言えるだろう。ただ東北の方が北海道よりも少し早い時期に造られていたようなので、この文化と技術は東北地方からの影響によるものと考えられている。 |
忍路環状列石から30分ほどかけて小樽に戻り、市北部にある手宮洞窟へ。手宮と付くからてっきり手宮公園の中だろうと、地図で見当をつけて坂を登っていきましたら緑化植物園に出てしまいました。洞窟はこの真下、小樽水族館に向う道路の脇にありました。
こんな近代的な建物は想像もしてこなかったので、驚きました。受付で親切な説明を受け、宇宙基地に入るかのような観察室へのドアを抜けると、暗闇のアプローチが奥へと延びています。自動点灯の足元灯に誘導されつつ進むと、適当な間隔で説明版が設けられ、刻画と出あえる期待を高めてくれます。 すべておしゃれでとてもGood。ここは無料、しかも4月1日〜11月3日は無休なのですから・・・、小樽市の太っ腹には感謝感激です。手宮の刻画は市の文化財、国民の宝。興味ある皆さん、見にきてね。 |
洞窟全体に大小様々、多種多様な彫刻があるフゴッペ洞窟を見学してきたばかりだったので、高さ1m、幅3mほどの範囲に人物像が刻まれた岩肌を見て、一瞬「エッ、これだけ?」と思ってしまいました。でもこちらはフゴッペより、"近くで見られ、数が少なく、線が太く、集中している"ため、判別はずっと容易です。見慣れてくると確かに、角のある人物像など両者に共通したものを感じますね。
人物像を主体に約35体 : これは刻画手前に置かれた参照の模写(?)です "角を持つ人"は、北東アジアに広く見られたシャーマン(超自然的な世界と日常世界の間を行き来し、直接、神や精霊に触れることが出来る人)の表現、と考えられているそうです。動物に仮装したり杖を持ったりするそのアニミズム的な姿は、網走の北方民族博物館で見た、"世界のシャーマン達"を連想させるものでした。 それは、無くしてはいけない世界だったのではないでしょうか。 |
休館日 : 4月1日〜11月3日は無休 11月4日〜3月31日の月曜日
祝日の翌日(土日を除く) 年末年始(12月31日〜1月5日)
入館料 : 無料
TEL : 0134-24-1092
「北海道編」に戻る |
「日本編」に戻る |
「海外編」に戻る |