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東北地方の博物館 |
"証明されないと認めない。見えるもの触われるものしか信じない"という「科学万能」の現代に住んでいると無くさざるを得ないもの。「正体のわからない者」と共存できる想像力やゆとり、心の豊かさがここ遠野にはまだ残っている、そんな気がします。
「はるかな昔、遠野は湖の底だったといいます。アイヌ語で湖のほとりの小高い丘のことをトオヌップといい、そこから遠野の地名が生まれたと伝えられています」(博物館案内より)
まずはスクリーン・シアターで「遠野物語の世界」というミステリーゾーンに入って下さい。きっと何かが心の琴線に触れてくることでしょう。「遠野の自然とくらし」、「遠野の民俗学」と続く展示は、「遠野の心」を伝えたいという人々の熱意と共に胸にズシンと響いてきます。心地よい博物館でした。
曲がり家が配置された展示室の2階では「まよいが」、「白い鹿」、「池の端の石臼」、「きつねのおんがえし」、「カッコウとほととぎす」、「やまはは」のうち3本が上映されています。(上映時間20分) 博物館見学の後は、小川を渡った斜向かいにある「とおの昔話村」へ。ここでは「語りべ」さん達が交代であなたを昔話の世界へと誘ってくれます。その独特の語り口は懐かしく温かい。他に「旧柳田邦夫隠居所」や、柳田国男の泊まった旅館を移築した「柳翁宿」代表的な13の民話を紹介する「物語蔵」などがあります。
この地方に伝わる昔話や世間話を「遠野物語」にまとめ民俗学を確立した柳田国男。和歌山の巨人南方熊楠記念館を訪れた時、「柳田国男とも親交があり・・・・」という記述と展示も見られました。「柳田は一国民俗学、熊楠のは比較民俗学」とあり「なるほど」と思ったものです。南紀方面に行かれることがありましたら、白浜の 「南方熊楠記念館」に足を伸ばしてみたらいかが? |
博物館・昔話村共通券 : 一般 500円 高校生 300円 小・中学生 200円
TEL : 遠野私立博物館 0198-62-2340
とおの昔話村 0198-62-7887
所在地 : 岩手県遠野市東舘町3−9
花巻市にある賢治の記念館は、信仰・科学・芸術・農村など7部門に分けて展示され、総合的に賢治の全体像に迫ろう、という構成になっています。私が特に気に入ったのは彼の童話にもちりばめられている"宝石"のコーナー。宝石と言ってもダイヤモンドやサファイアが並べているわけではなく、ビデオでの紹介コーナーですが。「琥珀」「金剛石」「月長石」「黄水晶」・・・・。時のたつのも忘れて次から次ぎへと見入ってしまいました。
ポランの広場を挟んで、というか記念館から急斜面のポランの広場を降りていくと、賢治の世界の愛好者・研究者の作品や資料を集めたイーハトーブ館があります。入館料は同額ですが共通入館券(上のチケット)を買うと合計額から50円の割引になります。 |
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開館時間 : 9:00〜16:30
入館料 : 大人200円
TEL : 0198-31-2319
開館時間 : 9:00〜16:30
入館料 : 記念館と同額。 |
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新渡戸を "にとべ"と読めなかった方、1984年にお札のデザインが一新された時「福沢諭吉と夏目漱石はわかるけれど、新渡戸稲造とは誰だ?」と思われた方(実は私もそうですが)の為にあるような施設。この記念館は「十和田市の生みの親」と言われる稲造の祖父など、彼の先祖がこの地域の開発に尽くした事を中心に紹介しています。
1920年(大正9年)から1926年(大正15年)までの6年間、国際連盟の事務次長として、またユネスコの前身である知的協力国際委員会の世話役として世界平和の為に尽力した稲造。
と言う言葉は現代にも充分通用する。というより今だからこそ「稲造のような指導者を仰ぎたい」と国会中継を見ながら(1998年8月:小渕内閣)思ってしまいました。国民に政策を「口下手だから上手く伝えられない」なんて、本来なら国の指導者になり得ないはずでしょう。アーそれなのに、日本の政治はどこかおかしいんじゃない?! |
入館料:一般 200円 小・中・高生 100円
TEL : 0198-31-2120
所在地 : 岩手県花巻市高松9−21
交通 : 東北新幹線 花巻駅から 3km 車で5分
東北自動車道 花巻南I.C.から 7km 車で15分
終戦後の数年間、光太郎が東北に疎開し山荘暮らしをしていた事は知っていましたが、その土地が花巻だとは思ってもいませんでした。花巻温泉の近くに「高村山荘・記念館」の文字を見つけて「ヤッター!」とまず感激し、予想以上に小さく粗末な小屋を実際に目にした時、それは驚きと光太郎に対する尊敬の気持ちに変わっていきました。
杉皮で葺いた屋根、荒壁、細い柱、障子一枚の窓、土間と囲炉裏を切った板の間、あわせても6畳ほどの空間です。今は二重の套屋に守られていますが、吹雪の日には雪が吹き込むというあばら屋暮らしに62歳の光太郎は何を思っていたのでしょう。障子に書かれた日時計や、厠(トイレ)の「光」という文字の明かり取りにその芸術家の7年の重みを感じました。 記念館・山荘の周辺は散策路としても整備されていて、湧き水”智恵子の泉”、”雪白くつめり”の詩碑、智恵子の名を絶叫したという”智恵子展望台”などを巡る事が出来ます。「智恵子抄」に感激したあなた、ここに来て二人を偲んでみてはいかがでしょう。 |
入場料:大人 300円 高校生 250円 小・中学生 200円
TEL : 0298-28-3012
所在地 : 岩手県花巻市3−91
交通 : 東北本線花巻駅前より 県交通バスで高村山荘行き 40分。下車後徒歩5分。
又は、タクシーにて25分
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